宮前フィルとは

宮前区在住の指揮者守谷弘先生が、ヨーロッパのどこの街でも住民がアマュアオーケストラを楽しんでいる姿に感銘を受け、「自分の住む街にもオーケストラを」と呼びかけて1991年5月に14人で誕生しました。

年2回の定期演奏会に加え、かわさき市民第九コンサートやミューザ川崎市民交響楽祭、子どものための「音楽のおもちゃ箱」とファミリー向けの「ポピュラーコンサート」という2つの無料コンサートなど、幅広く活動しています。

現在、団員数は約80名。宮前区をはじめ川崎市内、また市外からも多く集まっています。メンバーは職業も年齢もさまざまですが、毎週日曜の午前中、ほとんどの団員が参加して熱心に練習しています。

定期演奏会

年に2回開催しています。団員から希望を募り、パートリーダーを中心に選曲を行い、プログラムを決めています。

プログラムの変遷を鑑みて、表現力強化のため定期的にコンチェルトを取り入れたり、チャレンジしていわゆる“難曲”を取り入れたりしています。会場は、ホームである宮前市民館、または多摩市民館で演奏会を行うことが多いです。

 

アニバーサリーイヤーの定期演奏会はミューザ川崎での自主公演にて、有名ソリストを招聘して開催しました。

交響楽祭、第九コンサート

宮前フィルを含む、川崎市にある老舗な4つのアマチュアオケで、「川崎市アマチュアオーケストラ連盟」を組織しています。

ミューザ川崎市民交響楽祭とかわさき市民第九コンサートは、その4つのオケが持ちまわりで幹事オケを担当しています。ミューザ川崎で演奏ができるので、毎回チャレンジングなプログラムを選曲しています。

 

音楽のおもちゃ箱

 

お子様向けの音楽コンサートで、2年に1回の頻度で開催しています。おかげさまで毎回抽選で入場制限をかけるほど好評いただいております。

前半後半の2部構成で、前半は演奏や楽器紹介、後半は実際にオーケストラの楽器に触れることができる楽器体験を用意しています。

前半の演奏は、“お話付きの演奏”を取り入れたり、子どもたちが持ってきたハーモニカやリコーダーなどの楽器とオーケストラが一緒に演奏したりと、音楽を文字通り“音を楽しむ”ための取り組みを行っています。

後半の楽器体験では、普段なかなか触れることができない弦楽器、管楽器を実際に演奏したり、なんと指揮者の体験もできたりします。

ポピュラーコンサート

 

音楽のおもちゃ箱よりも、もう少し上の年齢のお子さんやファミリーで楽しめるコンサートとしてスタートしました。

過去には、映画音楽やゲーム音楽、ミュージカルなど、定期演奏会では取り上げることの少ない曲を演奏しています。

また、奏者自ら仮装をして演奏したり、踊りを入れたりするなど、年齢問わず楽しんでいただけるコンサートです。

宮前フィルのマーク

このマークは宮前の”M”とフィルハーモニーの”f”と”H”を合体して表したものです。宮前フィルができたてほやほやのオケだった頃に作成されたものです。

フィルの英語のイニシャルはPですが、マークにするにはfのほうが作りやすかったことと、まだオケができて団員が少なかったため、音を大きく出そうとフォルテ記号にもなるfにしました。またこのf記号は、オケの花形である弦楽器の音が出るf孔の形でもあります。

水色のカラーは「オケ発祥の地」鷺沼の水をイメージしています。

創立者について

指揮者の守谷弘先生によって宮前フィルは作られました。2023年にお亡くなりなるまで、アマチュアオーケストラの指導に熱心に取り組まれました。

守谷 弘

1955年NHKコンクールピアノ部門入選。62年市川交響楽団指揮者に就任(18歳)。67年東京音楽大学卒業。同大学指揮科講師。71年N響室内&東混で指揮デビュー。74年国立ウィーン大学へ研究員待遇留学。75年フィリピン国立響指揮者に就任。92年スーチ・ノーベル受賞記念曲委嘱を受ける。現在まで、日本フィル、東響、東京フィル、二期会などと協演。日本指揮者協会会員。荒谷俊治・岩城宏之・保科洋門下。宮前フィルでは創立当初、音楽監督、常任指揮者として多方面でお世話をいただいた。

(2000年現在)